
はじめに:深呼吸の次にできる、心のセルフケア 2つ目
前回のブログでは、呼吸を整えることで心が穏やかになる「深呼吸」の効果についてお伝えしました。
今回は、その「深呼吸」と並んで日常の中で簡単に取り入れられるセルフケア ―
胸に手を当てて目を閉じる という方法をご紹介します。
こちらも本当にちょっとしたことですが、私たちの心に“安心”や“落ち着き”をもたらす力があります。
「胸に手を当てて目を閉じる」とは
静かな場所で、姿勢を整えて軽く胸のあたりに手を置きます。
もう片方の手はお腹でも、膝の上でも、リラックスできるお好きなところに添えます。
そして、ゆっくりと目を閉じ、自然な呼吸を続けます。
特別な姿勢や正解はありません。
大切なのは、自分の呼吸と手のぬくもりを感じることです。
体の一部(この場合は胸)に触れることで、呼吸のリズムや鼓動を感じやすくなり「今この瞬間」に意識が戻っていきます。
なぜそれだけで落ち着くのか
1. 身体の反応
胸に手を当てることで、皮膚を通して温かさが伝わり、体が「安心して良い」と感じる状態になります。
副交感神経が働き、リラックス反応が起きているサインです。
2. 心の反応
心がざわついているとき、私たちは無意識に“外側”に注意が向いています。
手を胸に当てることで、意識が内側に戻り、
「今ここにいる自分」に気づくことができます。
3. ヨガ哲学の観点から
ヨガでは胸の中心をアナハタ・チャクラ(ハートのチャクラ)と呼び、感情や慈愛を司るとされています。
胸に手を当てることで自分の持つ思いやりの心を意識し、その思いやりを自分自身に向けててみるのもいいかなと思います。
これは自分にやさしく接すること、ヨガの考え方の「アヒムサ」につながると思います。
*突然のヨガ哲学の話でした。ちょっと受け入れにくいとか、わかりにくいなどありましたら、ここは読み飛ばしていただけると幸いです。
日常の中で取り入れるタイミング
- 朝、出かける前に深呼吸とともに
- 夜、眠る前の静かな時間に
- 不安、焦り、緊張を感じたときに
- 電車の中やデスクワークの合間に
ほんの数秒でも大丈夫です。
手を胸に当てて目を閉じるだけで、心が少し静まる。
その繰り返しが、日常の中に小さな“安心の習慣”を育てていきます。
まとめ:感じるケアを、日々の中に
深呼吸が「整える」ケアだとすれば、胸に手を当てるのは「感じる」ケアと呼べると思います。
外の世界に向きがちな意識を、自分の内側へとやさしく戻してあげる時間。
それは「今、自分はここにいる」という確かな安心を思い出させてくれます。
心が落ち着かないときは、胸に手を当ててみましょう。
呼吸と鼓動を感じるその瞬間に
もう一度ご自身の心地の良い状態に戻ることができますように。
おまけ
10月10日は世界メンタルヘルスデー ということで、YouTube、note、Instagramにそれぞれの切り口で心のセルフケアについてアップしてみました。
ぜひ一緒に心のセルフケアしませんか?
そして、もし機会があったら周りの人と心の健康についてお話してみるのもいいかなと思います。
それでは、心地よい秋をお過ごしください。
