
暴力の連鎖とPTSD
ネルソンさん、あなたは人を殺しましたか? 観てきました。
感想は、たくさんあるけれど、この場で絞ってお伝えすると、暴力が連鎖していく瞬間の切り取り、PTSDの鮮明な表現が強烈に印象に残りました。
もしかしたら自分にとっては衝撃が強すぎるかもしれないと、心配だった戦争の描写は、私にとっては境界線を引き易いものになっていました。ただ淡々と激しく辛くなっていく様を傍観しつつも、うずに巻き込まれ、その場の混乱や恐怖に圧倒される感覚は受け取ることができました。
心に残った傷
私は、激しい戦闘や残虐なシーンとは別に、主人公の心の傷の変化に感情移入したようで、少しずつずっと涙が出ていました。
傷ついた心、そして暴力とその残像の中で生きる苦しみ。
いつもそこにあるもの
戦争から戻った主人公と主治医との対話の中で「一歩ずつ」という言葉や「何年経っても消えない」「いつでも戦場に引き戻される」という言葉が出てきました。
私の経験はそれほど凄惨ではないけれど、傷がずっとそこにあって、痛みはなくなっていても種子のような状態でそこにあって、何かの折に表に出てきます。
出てきた時の対処や、出てきた後の波の落ち着かせ方は少しずつコントロールできるようになってきましたが、「治った」わけでも「なくなった」わけでもありません。
「癒される」ことなんてないのかもしれません。
それを、セリフで代弁してくれて、なぜか少し救われたような気がしました。
癒えた、治ったと思いたい自分と、それは違うかもしれないと思う自分がいて、違うかもしれないと思う自分を「そういうもの」と受け止めることができたのかもしれません。
心の平和
深く向き合い、対話する。
主人公の姿勢に強く共感して、私もそのようにありたいと思いました。
作中の暴力が連鎖することの強烈なメッセージについては、また次の記事でお話ししたいと思います。
戦争の傷、平和への願い、今できることを、一緒に考えられると嬉しいです。
今もまだ少し感情的になっているみたいですね。少ししたら見返して文章直しちゃうかもしれません。
最後まで読んでくださってありがとうございました。それでは、穏やかで心地よい時間が過ごせますように。
